ハングマンズノットの結び方。強度低下しないように結ぶコツ

ハングマンズノットのHangmanってどんな意味か調べたら「絞首刑執行人」でした。恐ろしい。
釣り糸の結び方であると同時にロープの結び方でもあるんですね。
Google USAで検索するとハングマンズノットのWikipediaがありました。
昔、本当に絞首刑の時に使われていた結び方らしいです。
目次
釣りの結び方はこちらの記事にまとめています。
ハングマンズノットの結び方
※ 画像内の青いのはスナップのつもりです。ラインの端を黄色くしています。




ここでは結び目がほどけないように短くするのが目的なので、ここで力一杯締めないでください。


本線だけを引っ張って最後まで締め付けて「カックン」させると強度が落ちます
本線だけを引っ張って最後まで締め付けると、最後に手元に「カックン」というのが伝わるはずです。
それは強度が6%くらい落ちたサインだと思ってください。
「カックン」させる、させないで10回ずつ強度テストしました。
強度テスト機材は記事にしています。
使用したラインは、魚に見えないピンクフロロ船ハリスの3号のフロロカーボンラインです。
その強度試験の結果です。

- 本線と端線を交互に少しずつ締めて結び目を徐々に完成してカックンさせない:強度74%
- 本線を引っ張って結び目を完成させてカックンさせる:強度68%
なぜカックンさせると強度が落ちるのか?
実際に同じ巻き数(4巻き)で結んだハングマンズノットの結び目を拡大して比較してみると一目瞭然です。

あの「カックン」という手応えは、コイル状の結び目の中に後続の結び目が入り込んでいるんですね。
わかりやすくロープで再現するとこのようになっています。

ハングマンズノットの巻き数ごとの強度をテスト
3号のフロロラインで引張強度の試験を行いました。
使用したラインは、魚に見えないピンクフロロ船ハリスの3号のフロロカーボンラインです。
結んだスナップは0.5mm軸のクロスロックスナップの#1です。
その試験結果です。
巻き数 | 強度 |
---|---|
2巻き | 72% |
3巻き | 75% |
4巻き | 74% |
5巻き | 71% |
6巻き | 68% |
8巻き | 69% |
「3巻き」か「4巻き」が良さそうですね。
カーボナイロンラインでのハングマンズノットの強度
デュエルのCN500の3号カーボナイロンラインでは、ハングマンズノットの4巻きでの平均強度は90%でした。
ハングマンズノットでのPEラインの直結びは4巻き以上がおすすめ
PEラインで2巻きと3巻きですっぽ抜けるのを確認しました。
4巻きでは10回試してすっぽ抜けませんでした。